ヒナフキンの縄文ノート

スサノオ・大国主建国論から遡り、縄文人の社会、産業・生活・文化・宗教などの解明を目指します。

「帆人の古代史メモ 『琉球論8 天皇家と沖縄を考える―龍宮=琉球説から』」の紹介

ライブドアブログ「帆人の古代史メモ」に「琉球論8 天皇家と沖縄を考える―龍宮=琉球説から」をアップしました。http://blog.livedoor.jp/hohito/ 縄文社会・文化・文明論とは直接は繋がりませんが、縄文からスサノオ・大国主建国、邪馬壹国(邪馬台国)、…

縄文ノート138 縄文人の霊(ひ)宗教と『旧約聖書』

楽天ブログ「NOWAR2022」の「26 ロシア兵の残虐性は『旧約聖書』ゆずり?」において、縄文人の女神・霊(ひ)信仰とそれを受け継いだ大国主の全ての死者を神として祀る「八百万神」宗教とはあまりにも異なるユダヤ・キリスト・イスラム教の聖典「旧約聖…

縄文ノート137 『サピエンス全史』批判その4 嘘話(フェイク)進化説

私は「『サピエンス全史』批判その1」でユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』について、「伝説やユダヤ教・キリスト教・イスラム教、イデオロギー(社会主義、人間至上主義)、貨幣信用などを『嘘話(虚構)』と批判し、『嘘話』で形成された集団…

縄文ノート136 「銕」字からみた「夷=倭」の製鉄起源

最初に漢字を習った頃、「林=木+木」「森=木+木+木」という漢字は面白く、偏と旁で漢字を覚えたものです。近くの埼大の中国人留学生に聞いてみても、やはり必ず漢字を分けて意味を考えると言っていました。 従って、「漢字分解」してその字源を考えると…

135 則天武后・周王朝にみる母系制

4月8日に録画していたNHK・BSプレミアムの再放送「中国王朝 英雄たちの伝説『権力者たちの素顔 史上唯一の女帝・則天武后』」(2020年初放送)をやっと見ました。 私はスサノオ・大国主建国論、邪馬台国論から縄文社会研究に進み、わが国は母系制社会であ…

縄文ノート134 『サピエンス全史』批判3 世界征服史観

前回、私は人類進化について「タカ派・ハト派」の2説を整理して紹介しました。 その表を再掲しますが、「タカ派人類進化史観」のユヴァル・ノア・ハラリ氏の目的が白人・男性・ユダヤキリスト教徒・国際金融資本中心の新たな「グローバル帝国」を作り上げる…

縄文ノート133 『サピエンス全史』批判2 狩猟・遊牧民族史観

『サピエンス全史』と名付けているので、ユヴァル・ノア・ハラリ氏が人類誕生について最新の研究を踏まえた新たな提案をしているものと期待したのですが、古くさい教科書的な要約でした。 それも、羊飼いであったユダヤ人のルーツを隠そうとした、世界史につ…

縄文ノート132 ピュー人(ミャンマー)とピー・ヒ信仰

江戸中期からの父方の先祖の墓には「日向」、提灯には「日南」と書いて「ひな」と名乗っており、明治になって30戸の本家であったため「ひなもと=日本」の名字を届けたところ役場が「雛元」漢字に変えたため一族は憤慨している、というきわめて珍しく、面白…

縄文ノート131 「仮説ハンター」からの考古学・歴史学

『サピエンス全史』批判から、少し、横道に逸れます。学生・高校生「ロボコン」のMCであり、「サイエンスZERO」(NHK・Eテレ)のMCであるタレントの小島瑠璃子さんが降板することになった3月27日の録画を昨夜見ましたので、関連して私の思い出を書…

縄文ノート130 『サピエンス全史』批判1

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』をざっと読みました。 伝説やユダヤ教・キリスト教・イスラム教、イデオロギー(社会主義、人間至上主義)、貨幣信用などを「嘘話(虚構)」と批判し、「嘘話」で形成された集団によって人類が進歩したと勇気あ…

縄文ノート129 「スサノオ・大国主建国論」目次案の修正

いきなりで恐縮ですが、昨日の「縄文ノート129 『スサノオ・大国主建国論』目次案」を修正しました。 <主な修正点> 1 18節を5章に区分しました。 2 見出しを1行に収まるように短くしました。 3 「神使(海蛇・蛇、鳥、狼、猿、鹿等)が示す神名火山祭…

縄文ノート129 「スサノオ・大国主建国論」目次案

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』をざっと読みましたが、相も変わらずの男性中心史観の人類誕生説、肉食・戦争進歩史観、グローバリズ賛美など古くさく、「嘘話(宗教・主義など)共同体論」をユダヤ人として掲げた勇気は高く評価したいと思い…

縄文ノート128 チベットの「ピャー」信仰

何度か紹介しましたが、私は墓に「日向」と書いて「ひな」と読んでいた先祖から「ひな」の研究に入り、「ひ」が「日」ではなく「霊」であり、「ひな=日向=霊那」であるという思いがけない結論にたどり着き、「霊(ひ)=祖先霊」信仰こそが日本人の根本宗…

縄文ノート127 蛇行剣と阿曽地名からの鉄の伝播ルート考

またまた縄文社会研究から外れて、製鉄についての補足的小テーマについて忘備メモを書いておきたいと思います。 ずいぶん前に買っていたユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』上下2冊を読んで書くつもりでしたが、ウクライナ戦争で「世界は新たな帝国…

縄文ノート126 「レディ・サピエンス」と「女・子ども進化論」

2021年11月4日のNHKのBSプレミアム:コズミックフロント「レディサピエンス」を録画していましたが、撮りためている録画はHD2台もあり、やっと見ることができたのは新年に入ってからでした。 すぐに書けばよかったのですが、諏訪への製鉄・水利水田…

縄文ノート125 播磨・吉備・阿蘇からの製鉄・稲作・古墳の起源論

私の母方の故郷、たつの市揖保川町から御津町にかけての丘陵で、小学生高学年の頃、鳩やジュウシマツを飼っていた鳥好きの又従兄弟たちが鳥もちや霞網で野鳥を捕りに行くのに付いて行ったことがありました(当時、霞網は禁止されていましたが知り合いの大人…

縄文ノート124 「ヒナフキンの縄文ノート」一覧

縄文論・日本列島人起源論・古代史論など日本文明論の取り組みの全体構成図とともに、「ヒナフキンの縄文ノート」の拙論一覧(掲載順とテーマ別)を掲載しました。なお、新説に合わせて旧説の修正はできていませんので、食い違いがある場合には新しい方が現…

縄文ノート123 亀甲紋・龍鱗紋・トカゲ鱗紋とヤマタノオロチ王

スサノオ・大国主建国論から縄文社会研究に入った私は、出雲大社で神使の海蛇を「龍神様」として祭り、神紋の六角紋(通説では亀甲紋)が海蛇神・龍神信仰の龍鱗紋(りゅうりんもん)であり、その起源が縄文時代に遡るとし、井戸尻考古館の「巳を戴く神子」を…

縄文ノート122 「製鉄アフリカ起源説」と「海の鉄の道」

記紀神話などは8世紀の創作、魏書東夷伝倭人条は信用できない、金印は偽造であるなどと考えておられる方は「トンデモ説」と思われるでしょうが、私の「縄文人はドラヴィダ系海人(あま)・山人(やまと)族」「委奴国王はスサノオ=大物主大神」「大国主・…

縄文ノート121 古代製鉄から「水利水田稲作」の解明へ

沢口靖子さん主演のテレビ番組「科捜研の女」を昔からよく見ていますが、そこでは希少性のある微量証拠(繊維・植物・土・血痕・毛髪・指紋など)の定性・定量分析で犯行現場や犯人の移動場所、犯人(血液型・DNA・指紋・職業など)などを特定するととも…

「縄文ノート120」の追加修正

昨日の「縄文ノート120 吉備津神社と諏訪大社本宮の『七十五神事』」の最後の内容が尻切れトンボに終わっており、次のような追加修正と少しだけ部分修正を行いました。 もとに戻って見直していただくか、以下、目を通していただければ幸いです。 5.「七十…

縄文ノート120 吉備津神社と諏訪大社本宮の「七十五神事」

私のフェイスブックを見て、岡山市の古代史研究家の丸谷憲二さんから連絡をいただき、吉備の物部氏と諏訪の守矢氏との宗教上の繋がりを示す資料や、備前赤坂(現赤磐市)の赤土などからの製鉄再現実験の資料を送っていただきました。 今回は、氏のレジュメ「…

縄文ノート118 諏訪への鉄の道

古部族研究会編の『諏訪の祭祀と氏族』に触発され、「縄文118 『白山・白神・天白・おしらさま』信仰考」では伊勢(大国主一族)と諏訪の宗教における繋がりを書きました。 続いて「伊勢から諏訪への鉄の道」について考察を進め、縄文1万数千年の歴史と紀元…

縄文ノート118 「白山・白神・天白・おしら様」信仰考

会社を移転・縮小した時と自宅1階事務所を閉鎖した時の2段階で集めた各分野の本を泣く泣く大幅に処分し、まだレンタル倉庫に段ボールに入ったまま残っている反省から、本の購入は絞り、図書館で借りることができない本だけ買うようにしています。 借りてい…

縄文ノート117 縄文社会論の通説対筆者説

はてなブログ「ヒナフキンの縄文ノート」は116号を迎え、中間の整理を行いました。 試行錯誤しながら縄文社会についてあらゆる角度から書いてきましたが、さらに各論を書き進める前に、現段階で全体を俯瞰しておきたいと考えます。「最少矛盾仮説」として統…

新年のご挨拶

新年が少しでもよい年になりますよう、願っております。 年末に少し無理をして、正月三日間は不整脈で家族イベントに付き合いながら静養していました。やっと新年の挨拶です。 祖母から繰り返し教えられた「世のため人のため」、父からの陽明学の「知行合一…

「奥の奥読み奥の細道-松尾芭蕉の暗号」の紹介

この1週間、縄文論を休んで「奥の奥読み奥の細道-松尾芭蕉の暗号」のアマゾン・キンドル電子本の原稿にかかりきりでしたが、やっと終えることができ、友人にこれから掲載作業を頼みます。 本稿は「島根日日新聞」に2016年3月9日から9月21日にかけて29回…

縄文ノート116 独仏語女性語からの母系制社会説

縄文ノート95~102で「女神」論を書いていて、「女神」を英語でどう表現するか気になって調べると「goddess」で、「女神像」を調べると「goddess statue」でした。ついでに「自由の女神像」を調べると「statue of liberty」(自由の像)で、「女神」にはなっ…

縄文ノート115 鳥語からの倭語論

私が録画してよく見る番組の1つがNHKの『サイエンスZERO』ですが、2021年12月5日放映の「鳥の言葉を証明せよ!“動物言語学”の幕開け」は人語誕生にもつながる興味深い内容でした。 『サイエンスZERO』2020年10月25日放送の「“羽毛のある類人猿” カラス …

縄文ノート114 縄文アーチストと「障害者アート」

9日、埼玉県立近代美術館の障害者アート企画展「LOOK ART ME!!」を見てきました。東京新聞でこの企画展があることを妻が見つけたのです。https://www.tokyo-np.co.jp/article/147737 月1回は美術展・博物館・音楽会・映画に行きたいと思ってい…