ヒナフキンの縄文ノート

スサノオ・大国主建国論から遡り、縄文人の社会、産業・生活・文化・宗教などの解明を目指します。

縄文ノート74 烏帽子(えぼし)と雛尖(ひなさき) 

「えぼし」というと、『もののけ姫』の製鉄のタタラ場を率いる「エボシ御前」をイメージする若い人も多いと思いますが、とんがった古代の烏帽子(えぼし=えぼうし)のことです。なぜ日本の貴族・高官が「カラス帽子」をかぶるようになったのか、さらに、そ…

縄文ノート72 共同体文明論

私は岡山県吉備郡総社町(両親が岡山市空襲で焼けだされて移住)→岡山市(小学生)→姫路市(中学生・高校生)と移住したため地域コミュニティ(地域共同体)とは縁のない異邦人で、夏休みなどに母親の田舎で過ごした時だけ従兄弟たちとの血縁コミュニティの…

縄文ノート71 古代奴隷制社会論

「日本文明論」に取り組んで感じるのは、マルクスを含めた白人至上主義・西洋中心主義の文明論が「ギリシア・ローマ文明→ヨーロッパ文明」の発展として世界史全体をゆがめ、大多数の「アフリカ・アジア・原アメリカ文明」を野蛮・未開とみなしてきた歪曲です…

縄文ノート70 縄文人のアフリカの2つのふるさと

「縄文ノート62(Ⅴ-6) 日本列島人のルーツは『アフリカ高地湖水地方』」では主に「母なる川・ナイル」源流域のルウェンゾリ山の麓の「アフリカ高地湖水地方」からの人類の拡散を述べましたが、その前のニジェール川流域でのY染色体Dグループの縄文人の誕…

縄文ノート69 丸と四角の文明論(竪穴式住居とストーンサークル)

私の子どもの頃には、日本の縄文時代は竪穴式住居、弥生時代は高床支持住居、前者は円形平面、後者は四角形平面で、前者は防寒・暴風の寒冷地仕様、後者は雨期などに増水する湿気の高い熱帯・亜熱帯仕様と習い、納得していました。 ところが、寒冷地の青森市…

縄文ノート68 旧石器人・中石器人は黒人

アメリカの「ホワイト・パワー」「ホワイトプライド」を掲げる白人至上主義者たちは、自らを角のついた兜をかぶるバイキングやキルトを履いたスコットランド人とみなしたがるようです。 アメリカが先頭に立って進めたグローバル経済化により不利益を被り、自…

縄文ノート67 海人(あま)か山人(やまと)か?

琉球を起点として対馬・壱岐に本拠地を移し、出雲を拠点として百余国の「委奴(いな)国」を建国した海人(あま)族のスサノオ・大国主建国論から私は縄文社会論に入り、「縄文人=海人族説」で縄文人の起源や文化・文明を追究してきました。―「『古事記』が指…

縄文ノート66 竹筏と「ノアの方舟」

昔、ある冤罪事件の再現実験で人間の視覚・聴覚の不思議さにびっくりしたことがあります。人の視覚は瞬時に望遠レンズ、広角レンズに切り替えて情報を絞り、広げて対象を見ることができ、聴覚も同じなのです。 これまでイネ科の「米」などの起源を書き、同じ…

縄文ノート65 旧石器人のルーツ

「スサノオ・大国主建国論」から縄文社会研究会に参加し、さらに日本列島人起源論にまで遡ってきました。 その方法論は、①縄文遺跡で発見されるヒョウタンやウリ、イネなどの起源、②魚介イモ雑穀食や粘々(ねばねば)食の起源、②「主語-目的語-動詞」言語…

縄文ノート64 人類拡散図の検討

ネットで検索すると人類の拡散について、様々な説の多くの図がみられ、どれを信用していいのか迷いましたが、同じような方は多いと思います。相互に矛盾する図が多いということは、誤った図も多いということになりますが、下に人類拡散図の12例(順不動)を…

縄文ノート63 3万年前の航海実験からグレートジャーニー航海実験へ

2021年3月21日のBSフジのガリレオX第238回「自然物を手掛かりとするナビゲーション技術の科学」では、2019年7月24日にNHKクローズアップ現代の「独占密着!3万年前の大航海 日本人のルーツに迫る」などで紹介された台湾~沖縄の渡海実験が再び紹介さ…

縄文ノート62 日本列島人の人のルーツは「アフリカ高地湖水地方」

縄文ヒョウタンの原産地が西アフリカのニジェール川流域であることから始まり、「主語-目的語-動詞」言語族のルーツがエチオピア・ケニアあたりと考え、「縄文ノート25(Ⅱ-1) 『人類の旅』と『縄文農耕』と『三大穀物単一起源説』」「縄文ノート41(Ⅳ-1)…

縄文ノート61 世界の神山信仰

私は人類の「多地域進化説」から日本人のルーツは北京原人やジャワ原人と思い込んでおり、天皇建国史観に対して邪馬台国論争の古田武彦氏の「多元的国家論」などにもはまっていました。 ところがDNA分析により、人類の「多地域進化説」から「アフリカ単一…

縄文ノート60 2020八ヶ岳合宿関係資料・目次 

「縄文ノート20 2020八ヶ岳合宿関係資料リスト」の再掲になりますが、ここで一区切りとし、縄文ノート20~59の目次構成を示します。 縄文農耕・縄文食論、縄文宗教論、日本語起源論、日本列島人起源論、縄文文化・文明論について書き続けてきましたが、現在…

縄文ノート59(Ⅵ-9) 日本中央縄文文明の世界遺産登録への条件づくり

私は小学校までは岡山市、中高時代を姫路市で過ごしましたが、実家に帰るたびに新幹線も駅も外国人が増えていくのにびっくりしたものです。1993年の姫路城の世界遺産登録で観光客は80万人台から2015年度には286万人に達し、うち外国人は年間4~5万人から30…

縄文ノート58(Ⅵ-8) 多重構造の日本文化・文明論

日本の「未開・古代」の歴史区分は「石器→縄文→弥生→古墳」時代の4段階説、民族論は「縄文人(北方説・南方説)→弥生人(長江流域江南人説・朝鮮人説)」の二重構造説(征服説を含む)、宗教論は「自然崇拝→アマテラス太陽神」崇拝説、農耕論は「狩猟漁撈採…

縄文ノート57(Ⅵ-7) 4大文明と神山信仰

「縄文ノート56(Ⅲ-11) ピラミッドと神名火山(神那霊山)信仰のルーツ」において、私は上が白く下が赤色のエジプトのピラミッドが雪山を模したものであり、「母なるナイル」源流域の三角形の峰々の活火山で、「月の山」とよばれたルウェンゾリ山信仰がルー…

縄文ノート56(Ⅲ-11) ピラミッドと神名火山(神那霊山)信仰のルーツ

「瓢箪から駒」は無理ですが、娘が行っていた西アフリカのニジェール川流域原産のヒョウタン土産からの始まりで、「ヒョウタンから主語・目的語・動詞(SOV)言語族移動論」「ヒョウタンから縄文人起源論」「ヒョウタンからマザーイネ論(三大穀物起源論…

縄文ノート55(Ⅱ-7) マザーイネのルーツはパンゲア大陸

2014年6月に縄文社会研究会に向けて書いたレジュメ「『人類の旅』と『縄文農耕』、『3大穀物単一起源説』」を「縄文ノート25」としてアップし、そこでは「3大穀物などイネ科のマザーイネのルーツはパンゲア大陸」という仮説を提案しましたが、それを証明…

縄文ノート53(Ⅵ-28) 赤目砂鉄と高師小僧とスサ

前回で縄文社会研究会・東京の八ヶ岳合宿関係の資料の紹介は終えようと思っていたのですが、「縄文時代の終章」をとして、諏訪地方における「鉄器時代」の始まりについて書いたレジュメを追加したいと思います。 もしも縄文文明論・日本列島文明論を「中国文…

縄文ノート52(Ⅵ-27) 縄文芸術・模様・シンボル・絵文字について

私がかじった建築学というのは面白い分野で、建築計画となると施設や住宅などの利用方法・人々の生活分析や、伝統的建築や歴史的町並みとなると建築史が必要です。建築デザインとなるとアートのセンスが必要であり、構造計画になると地震学や構造力学などが…

縄文ノート51(Ⅵ-20) 縄文社会・文化・文明論の経過と課題

縄文時代というと、野蛮な未開社会であり、ほとんどの人はその解明が現代社会やその未来にとって価値があるなどとは考えてはいないように思います。単なる年寄りの好奇心からの趣味と思われるに違いありません。ましてや、気候変動が実感され、アフリカや中…

縄文ノート50(Ⅵ-13) 縄文6本・8本巨木柱建築から上古出雲大社へ

「旧石器-縄文-弥生-古墳」時代という時代区分を習った時、教師の教えに素直ではなかった小学生の私は「なんで日本には鉄器時代がないのか」とがっがりしながら疑問に思ったものです。昭和20・30年代には村や町に普通に鍛冶屋があって鉄器を作っていたの…

縄文ノート49(Ⅵ-10) 「日本中央縄文文明」の世界遺産登録をめざして

2020年3月の「縄文ノート11 『日本中央縄文文明』の世界遺産登録をめざして」に、「3.縄文文化から縄文文明(産業・生活・文化・宗教)へ」「4.『日本中央縄文文明』は世界遺産登録基準を満たしている ⑴ 人間の創造的才能を表す傑作であること」「5.…

縄文ノート48(Ⅵ-6) 縄文からの「日本列島文明論」

2015年に群馬県片品村で赤飯投げを含む猿追い祭りや金精信仰に出合い、群馬・新潟・長野等の縄文文化の世界遺産登録を提案して以来、「縄文文化」に関心を持ち、さらに「縄文文明論」が成立するかどうか、ずっと気になっていました。 そして、昨年、縄文社会…

縄文ノート47(Ⅴ-23) 「日本列島人はどこからきたのかプロジェクト」へ

「地域おこし・まちづくり・むらづくり」を主な仕事としてきた私は、2018年から「アフター原発のまちづくり」に向けて歴史文化の世界観光を考え始め、2020年からは「新型コロナ」の全くデタラメな感染者・死者予測・シミュレーションに基づく「全国一斉休校…

縄文ノート46(Ⅴ-23) 太田・覚張氏らの縄文人「ルーツは南・ルートは北」説は!?

放射性炭素年代測定や遺伝子科学の進歩により、考古学は人類の歴史の年代と民族や農産物などの起源と拡散を明らかできるようになりました。 縄文人の起源については、これまで「南方説」「北方説」で争われてきましたが、太田博樹東大教授と覚張(かくはり)…

縄文ノート45(Ⅴ-22) 縄文人ドラえもん宣言(ドラヴィダ系海人・山人族宣言)

昔、ちょっとだけ合気道をやり、妻が太極拳をやっていることもあり、興味があってNHKのBS1スペシャルの『真実への鉄拳〜中国・伝統武術と闘う男〜』を見ると、なんと、インドを口汚くののしる武術家(総合格闘技の男性と対戦して敗れた)が愛国者とし…

縄文ノート44(Ⅴ-21) 神名火山(神那霊山)信仰と黒曜石

日本人はアジア各地から人々がやってきた「多DNA民族」ですが、その中ではY染色体Ⅾ2型が多く、そのルーツはチベット・ブータンあたりの山岳地域のドラヴィダ系山人(やまと)族であり、ミャンマー沿岸やその沖のアンダマン諸島のドラヴィダ系海人族と協…

縄文ノート43(Ⅴ-19) DNA分析からの日本列島人起源論

「われわれはどこからきて、どこへ行くのか」については前から興味があり、DNA分析について何冊か本は買っていたのですが、読めないままになっていました。縄文論をやるようになり、縄文農耕起源論や日本語起源論、龍神信仰・天神信仰起源論などと合わせ…