ヒナフキンの縄文ノート

スサノオ・大国主建国論から遡り、縄文人の社会、産業・生活・文化・宗教などの解明を目指します。

180 阿久遺跡の調査の動き

 一昨日だったかのフェイスブック八ヶ岳jomon楽会」で中村耕作さんの下記のような講演会が報告されており、「『はてなブログ:ヒナフキンの縄文ノート50・104・105・106・154・160・166』で書いていますが、縄文巨木文明と神山天神信仰を示す蓼科山を向いた巨木神殿群の復元と阿久遺跡の国営公園化(立石・石列の復元)、日本中央部縄文遺跡群の世界遺産登録を是非、進めていただきたいと思います。 縄文社会研究会・東京代表 雛元昌弘」というエールを送りました。

 9月に縄文社会研究会・東京と地元の団体・学芸員の皆さんと「日本中央部縄文遺跡群の世界遺産登録」について交流会を計画していましたが、私が別件で忙しくてできないままになっていましたが、地元では阿久遺跡について関心が高まってきているようです。

 日本中央部縄文遺跡群の世界遺産登録には、「森林巨木文明」「縄文芸術」「霊(ひ)崇拝の神山天神信仰」「縄文農耕・縄文食(イモ・魚介の糖質・DHA食)」「縄文語」「縄文母系社会」などについて世界にアピールする若手研究者が何人も生まれる必要があると考えています。

 私としては、とりあえずこれまで書いてきた三内丸山遺跡・中ツ原遺跡の巨木建築、阿久尻遺跡の蓼科山を向いた方形巨木神殿群などの縄文巨木建築と紀元2世紀の48mの古出雲大社本殿、さらに3世紀の卑弥呼の「楼観」や原の辻遺跡吉野ヶ里遺跡の巨木建築を連続した巨木文明として捉えるまとめに取り組むとともに、アフリカから日本列島へのY染色体D型人の大移動ルートでの国際交流を考えています。そして、諏訪や新潟の人たちとの交流も進めたいと考えています。

 縄文社会研究会・東京としては、新たな会員を受け入る体制づくりを進めており、ご興味のある方のご参加を期待しています。

 

 

フェイスブック八ヶ岳jomon楽会」より

https://www.facebook.com/yatsugatakejomonrakukai/posts/pfbid02raCgUYKFjme5yaqAFLQzoqbY5yCszQbQJb6kTVphmuBRxe9yF18iqN7y5NveWVHCl

 八ヶ岳jomon楽会は「阿久縄文友の会」という名前で2013年4月13日に発足した。その記念講演は武藤雄六さん、阿久遺跡発掘に従事した平出一治さんも会員だった。お二人とも故人となられたが「阿久遺跡」と当会は深い縁がある。

 阿久遺跡の遺物を展示している場所は「八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)」で、遺跡とはものすごく離れていて、遺跡の展示物は一流なのにかなり肩身の狭い思いをしているみたいだ。

 その八ヶ岳美術館で2023年10月28日に国立歴史民俗博物館准教授中村耕作さんの「縄文時代儀礼と阿久遺跡」という講演会があった。...

 平出一治さんに阿久遺跡の発掘調査を再度するのはいつですか?と訊ねたことがあった。その時、平出さんの返答は技術が進んだ後世に託すとのことだった。

 昨日の講演で中村耕作さんは高速道路の通っていない箇所の発掘を是非行って欲しいと最後の締めくくりで要望されていた。

 平出さんその後世はもう来ていますよ。空の上から応援してください!

 

 

中村 耕作

昨日お越しいだだき、ありがとうございました。

私が昨日申し上げたのは、遺構の直上まで下げて、集石や住居跡などの遺構の分布範囲を確認する調査です。その内部まで掘り下げる調査は、さらに次のステップで、平出さんのおっしゃった新しい技術と言える段階が来てからということになるでしょう。