ヒナフキンの縄文ノート

スサノオ・大国主建国論から遡り、縄文人の社会、産業・生活・文化・宗教などの解明を目指します。

縄文ノート150 人類・イネ科と恐竜の起源はアフリカ(パンゲア大陸)

 6日のナショジオ・メール(ナショナル ジオグラフィック日本版 ngj@nikkeibp.co.jp)には恐竜の面白い記事が紹介されていたことに今日になって気付きましたので、書きかけの「朝鮮半島ルートか黒潮ルート、オホーツクルート、長江ルートか?」より先に書いておきたいと思います。

 次女が青年海外交流隊員としてアフリカ西部のニジェールに赴任し、若狭の鳥浜貝塚や青森の三内丸山の縄文遺跡から発見されたヒョウタンの原産地がニジェール川流域であり、アフリカイネやタロイモ(里芋)あることも知り、「主語-目的語-動詞」言語族の縄文人のアフリカ起源地に関心を持つようになりました。

 

   

 そして、日本人のDNAに多いY染色体D型と分岐したE型はニジェール川流域からアフリカ西海岸に多く、D型もまたナイジェリアで1人見つかっており、「主語-目的語-動詞」(SOV)言語のY染色体D型人はヒョウタンに水や種子を入れ、南インドから東インドミャンマーをへて、日本列島にやってきたと書いてきました。1万数千年前からの縄文土器は、このヒョウタン容器を真似て土で作り、焼いたと考えています。

 さらに、コメや粟、麦、トウモロコシ、サトウキビなどの全イネ科植物のルーツもまたパンゲア大陸南半分のゴンドワナ大陸のアフリカ大陸と南アメリカ大陸が接していたあたりではないか、という説へと進んできました。

 

    

 このような、人類・ヒョウタン・イネ科植物西アフリカ起源説の私にとって、9月2日付の「ナショナルジオグラフィック日本版」の、「アフリカ最古、2億3000万年前の恐竜化石が見つかるー竜脚類の祖先、恐竜が発祥地から広がった過程の解明に役立つ発見」という記事は実に衝撃的でした。

アフリカ南部のジンバブエで、三畳紀にあたる約2億3000万年前の恐竜の化石が発見され、アフリカで発見された恐竜の化石の中では最も古く、「アフリカは人類の最古の系統などをたどることができる場所でしたが、今回の発見によって、恐竜の起源をたどるための場所にもなったのです」というのです。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/090200407/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005

 

   

 この恐竜は、竜脚類の最古の祖先の1つで、竜脚類ブラキオサウルスブロントサウルスなどが有名で体重が60トン以上になるものもいたとされますが、今回発見された「ムビレサウルス・ラーティ」の腰高は60センチ程度だったと推定されています。

 恐竜は今から約2億4500万年前に、古代の超大陸パンゲアの最南部で最初に進化したと考えられており、現在のアフリカ、南米大陸、インドには、初期の恐竜の化石が残っているが、それらは後の時代の恐竜の化石ほど大きくも多様でもなく、小型でスリムで機敏で三畳紀の大半を古代のワニの仲間である偽鰐類(ぎがくるい)の陰に隠れるようにして暮らしていたとされています。

 当時、パンゲアは中緯度から極域にかけては緑豊かで快適だったが、赤道付近の熱帯地域は高温で、乾燥し、火事が起こりやすく、動物たちが生きていくのは困難だったとされています。

 研究チームが今回の地層で発見した動物化石は、アルゼンチンやブラジルで見つかった同時期の動物化石によく似ており、パンゲア大陸南部で同じような緯度にあった地域には、種は違っていても同じ分類群の動物がいたことを強く示唆し、恐竜はパンゲア大陸の最南部で誕生し、北上は2億3000万年前以降に始まったと推測しています。

 最初に広まり始めたのは、のちにティラノサウルスなどの2足歩行の肉食恐竜や現代の鳥類につながる獣脚類で、その後、2億2000万年前頃に、ムビレサウルスのような竜脚形類が広まっていったされ、この三畳紀の2億3500~3000万年前の間、地球全体は湿潤化し、パンゲア大陸の熱帯砂漠が縮小して動物たちが生息しやすくなったことで、恐竜が新たな生息地に進出できるようになった可能性があり、恐竜は特定の地域と環境で暮らしていたものが、のちに地球全体に広まるようになったとされています。

 イネ科植物の原産地やゴリラ・チンバンジーボノボ・人類の誕生地は赤道付近であり、小型恐竜「ムビレサウルス」の化石発見地の南アフリカとは異なります。

 しかしながら、私は人類誕生の地も化石が発見された東アフリカではなく、ゴリラやチンパンジーボノボが棲む熱帯雨林であり、高温多湿・酸性土壌の熱帯雨林では化石が発見されないだけだと思っており、小型恐竜発生地もまた熱帯雨林地域と考えています。

 恐竜も加え「イネ科植物と恐竜、人類のふるさと・アフリカ熱帯雨林」にしていいのではないでしょうか?

 何度もの重複になりますが、これまで書いてきたブログと関係図を添付します。

 

<参考:縄文ノート>

5、25 「人類の旅」と「縄文農耕」と「3大穀物単一起源説」 140613→201213 

26 縄文農耕についての補足 200725→1215 

55 マザーイネのルーツはパンゲア大陸 210211

109 日本列島そば好きラインー蕎麦と焼畑 211121

41 日本語起源論と日本列島人起源説  200918→210112

43 DNA分析からの日本列島人起源論  201002→210115

70 縄文人のアフリカの2つのふるさと 210422

140 イモ食進化説―ヤムイモ・タロイモからの人類誕生

142 もち食のルーツは西アフリカ 220619

 

□参考□ 

 <本>

 ・『スサノオ大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)

 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)

<雑誌掲載文>

 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)

 2014夏「古事記播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)

 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)

 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)

 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)

 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)

 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)

 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)

<ブログ>

  ヒナフキンスサノオ大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina

  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/

  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/

  邪馬台国探偵団         http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/

  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/