ヒナフキンの縄文ノート

スサノオ・大国主建国論から遡り、縄文人の社会、産業・生活・文化・宗教などの解明を目指します。

「神話探偵団137 建国・国・文明・国家」の紹介

 Gooブログ「ヒナフキンスサノオ大国主ノート」に「神話探偵団137 建国・国・文明・国家」をアップしました。https://blog.goo.ne.jp/konanhina

 スサノオ大国主建国論をまとめる以上、「建国」や「国」「文明」「国家」の定義について、まず検討しておく必要があります。私はよく「趣味は古代史です」などと言ってきましたが、「古代はいつからなのか」と質問されるとどう答えようか面倒だなと思っていたこともあり、ここで整理しておきたいと考えました。

 古代国家論では、キリスト教を思想的ベースにした西欧史学は、マルクスを含めて大きな誤りを犯しており、人々を統合した「古代宗教」の分析が欠かせないと考えています。

 エジプトのファラオの神権政治メソポタミアの司祭を頂点とした社会構造、インドのバラモン(司祭)を頂点にしたカースト制度、中国・殷の亀卜(きぼく)による神権政治、妻問夫招婚の霊(ひ:祖先霊)信仰による氏族・部族連合のスサノオ大国主王朝や邪馬台国卑弥呼(霊御子=霊巫女)を女王とする鬼道(祖先霊信仰)による連合国などを見ても、氏族・部族社会においては宗教の果たす役割が大きく、西欧史学の古代論は全面的な見直しが必要と考えます。

 ユダヤ・キリスト・イスラム教徒が侵略し、絶滅を図った女神信仰やや神山天神信仰、殺戮された「魔女」の宗教、天皇一族が滅ぼした各地の女王国の分析などから、古代国家論を再構築する必要があると考えます。

 本ブログの「縄文論」としても、世界の宗教史・建国史の中に縄文時代から続くスサノオ大国主一族の霊(ひ)・霊継(ひつぎ)宗教と建国を位置づけ、アフリカ・アジア・アメリカの古代史の解明に取り組んでいきたいと考えています。 雛元昌弘

 

□参考□

<本>

 ・『スサノオ大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)

 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)

<雑誌掲載文>

 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)

 2014夏「古事記播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)

 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)

 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)

 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)

 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)

 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)

 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)

<ブログ>

  ヒナフキンスサノオ大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina

  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/

  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/

  邪馬台国探偵団              http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/

  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/