ヒナフキンの縄文ノート

スサノオ・大国主建国論から遡り、縄文人の社会、産業・生活・文化・宗教などの解明を目指します。

縄文ノート140補足:Y染色体・ミトコンドリア図の追加

 「縄文ノート140 イモ食進化説―ヤムイモ・タロイモからの人類誕生」(220603)に次の2つの図を追加するとともに、図6からの図番号を入れ替えました。

 「肉食・狩猟民史観」「男性中心史観」「ウォークマン史観」「西欧中心史観」の思い込みにより、水・果物・イモ・魚介類などの豊かな熱帯・亜熱帯の「海・海辺の道」ではなく、水や食料の乏しい砂漠地帯や草原地帯での狩りをしながらの人類大移動の思い込みが強いのですが、図9は珍しく「海・海辺の道人類拡散説」をとっています。

 また、図9のY染色体遺伝子は男性だけに継承されるのに対し、図10のミトコンドリア遺伝子は女性だけにつたわるのですが、両者はいずれもアフリカの熱帯雨林地域をルーツとして家族ぐるみの集団で移動したことを示しています。なお、図10では日本列島のB型は草原の道をやってきたとしていますが、南方系のヒョウタンやウリ、リョクトウ・シソ・エゴマなどが鳥浜遺跡などで見つかっていることからみて、寒冷な草原地帯を通っての伝播は考えれらません。

 次回は、魚介食について書きます。