ヒナフキンの縄文ノート

スサノオ・大国主建国論から遡り、縄文人の社会、産業・生活・文化・宗教などの解明を目指します。

縄文ノート129 「スサノオ・大国主建国論」目次案

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』をざっと読みましたが、相も変わらずの男性中心史観の人類誕生説、肉食・戦争進歩史観、グローバリズ賛美など古くさく、「嘘話(宗教・主義など)共同体論」をユダヤ人として掲げた勇気は高く評価したいと思い…

縄文ノート128 チベットの「ピャー」信仰

何度か紹介しましたが、私は墓に「日向」と書いて「ひな」と読んでいた先祖から「ひな」の研究に入り、「ひ」が「日」ではなく「霊」であり、「ひな=日向=霊那」であるという思いがけない結論にたどり着き、「霊(ひ)=祖先霊」信仰こそが日本人の根本宗…

縄文ノート127 蛇行剣と阿曽地名からの鉄の伝播ルート考

またまた縄文社会研究から外れて、製鉄についての補足的小テーマについて忘備メモを書いておきたいと思います。 ずいぶん前に買っていたユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』上下2冊を読んで書くつもりでしたが、ウクライナ戦争で「世界は新たな帝国…

縄文ノート126 「レディ・サピエンス」と「女・子ども進化論」

2021年11月4日のNHKのBSプレミアム:コズミックフロント「レディサピエンス」を録画していましたが、撮りためている録画はHD2台もあり、やっと見ることができたのは新年に入ってからでした。 すぐに書けばよかったのですが、諏訪への製鉄・水利水田…

縄文ノート125 播磨・吉備・阿蘇からの製鉄・稲作・古墳の起源論

私の母方の故郷、たつの市揖保川町から御津町にかけての丘陵で、小学生高学年の頃、鳩やジュウシマツを飼っていた鳥好きの又従兄弟たちが鳥もちや霞網で野鳥を捕りに行くのに付いて行ったことがありました(当時、霞網は禁止されていましたが知り合いの大人…

縄文ノート124 「ヒナフキンの縄文ノート」一覧

縄文論・日本列島人起源論・古代史論など日本文明論の取り組みの全体構成図とともに、「ヒナフキンの縄文ノート」の拙論一覧(掲載順とテーマ別)を掲載しました。なお、新説に合わせて旧説の修正はできていませんので、食い違いがある場合には新しい方が現…

縄文ノート123 亀甲紋・龍鱗紋・トカゲ鱗紋とヤマタノオロチ王

スサノオ・大国主建国論から縄文社会研究に入った私は、出雲大社で神使の海蛇を「龍神様」として祭り、神紋の六角紋(通説では亀甲紋)が海蛇神・龍神信仰の龍鱗紋(りゅうりんもん)であり、その起源が縄文時代に遡るとし、井戸尻考古館の「巳を戴く神子」を…

縄文ノート122 「製鉄アフリカ起源説」と「海の鉄の道」

記紀神話などは8世紀の創作、魏書東夷伝倭人条は信用できない、金印は偽造であるなどと考えておられる方は「トンデモ説」と思われるでしょうが、私の「縄文人はドラヴィダ系海人(あま)・山人(やまと)族」「委奴国王はスサノオ=大物主大神」「大国主・…

縄文ノート121 古代製鉄から「水利水田稲作」の解明へ

沢口靖子さん主演のテレビ番組「科捜研の女」を昔からよく見ていますが、そこでは希少性のある微量証拠(繊維・植物・土・血痕・毛髪・指紋など)の定性・定量分析で犯行現場や犯人の移動場所、犯人(血液型・DNA・指紋・職業など)などを特定するととも…

「縄文ノート120」の追加修正

昨日の「縄文ノート120 吉備津神社と諏訪大社本宮の『七十五神事』」の最後の内容が尻切れトンボに終わっており、次のような追加修正と少しだけ部分修正を行いました。 もとに戻って見直していただくか、以下、目を通していただければ幸いです。 5.「七十…

縄文ノート120 吉備津神社と諏訪大社本宮の「七十五神事」

私のフェイスブックを見て、岡山市の古代史研究家の丸谷憲二さんから連絡をいただき、吉備の物部氏と諏訪の守矢氏との宗教上の繋がりを示す資料や、備前赤坂(現赤磐市)の赤土などからの製鉄再現実験の資料を送っていただきました。 今回は、氏のレジュメ「…

縄文ノート118 諏訪への鉄の道

古部族研究会編の『諏訪の祭祀と氏族』に触発され、「縄文118 『白山・白神・天白・おしらさま』信仰考」では伊勢(大国主一族)と諏訪の宗教における繋がりを書きました。 続いて「伊勢から諏訪への鉄の道」について考察を進め、縄文1万数千年の歴史と紀元…

縄文ノート118 「白山・白神・天白・おしら様」信仰考

会社を移転・縮小した時と自宅1階事務所を閉鎖した時の2段階で集めた各分野の本を泣く泣く大幅に処分し、まだレンタル倉庫に段ボールに入ったまま残っている反省から、本の購入は絞り、図書館で借りることができない本だけ買うようにしています。 借りてい…

縄文ノート117 縄文社会論の通説対筆者説

はてなブログ「ヒナフキンの縄文ノート」は116号を迎え、中間の整理を行いました。 試行錯誤しながら縄文社会についてあらゆる角度から書いてきましたが、さらに各論を書き進める前に、現段階で全体を俯瞰しておきたいと考えます。「最少矛盾仮説」として統…

新年のご挨拶

新年が少しでもよい年になりますよう、願っております。 年末に少し無理をして、正月三日間は不整脈で家族イベントに付き合いながら静養していました。やっと新年の挨拶です。 祖母から繰り返し教えられた「世のため人のため」、父からの陽明学の「知行合一…

「奥の奥読み奥の細道-松尾芭蕉の暗号」の紹介

この1週間、縄文論を休んで「奥の奥読み奥の細道-松尾芭蕉の暗号」のアマゾン・キンドル電子本の原稿にかかりきりでしたが、やっと終えることができ、友人にこれから掲載作業を頼みます。 本稿は「島根日日新聞」に2016年3月9日から9月21日にかけて29回…

縄文ノート116 独仏語女性語からの母系制社会説

縄文ノート95~102で「女神」論を書いていて、「女神」を英語でどう表現するか気になって調べると「goddess」で、「女神像」を調べると「goddess statue」でした。ついでに「自由の女神像」を調べると「statue of liberty」(自由の像)で、「女神」にはなっ…

縄文ノート115 鳥語からの倭語論

私が録画してよく見る番組の1つがNHKの『サイエンスZERO』ですが、2021年12月5日放映の「鳥の言葉を証明せよ!“動物言語学”の幕開け」は人語誕生にもつながる興味深い内容でした。 『サイエンスZERO』2020年10月25日放送の「“羽毛のある類人猿” カラス …

縄文ノート114 縄文アーチストと「障害者アート」

9日、埼玉県立近代美術館の障害者アート企画展「LOOK ART ME!!」を見てきました。東京新聞でこの企画展があることを妻が見つけたのです。https://www.tokyo-np.co.jp/article/147737 月1回は美術展・博物館・音楽会・映画に行きたいと思ってい…

縄文ノート113 道具からの縄文文化・文明論

これまで私は「石器・土器・土器・古墳」時代区分を批判し、土器鍋文化から「石器・土器・鉄器」時代区分を提起する一方で、別に再生可能な森林焼畑農耕文明論などを提案してきましたが、ここで両者を統合し、「木石器・土器・鉄器」時代区分に変更するとと…

「縄文ノート112」への追加修正

今回、江戸東京博物館で特別展「縄文2021―東京に生きた縄文人―」と企画展「ひきつがれる都市の記憶―江戸東京3万年史」が同時に行われたことから、私は縄文文化・文明の世界へのアピールが行われるものと期待しましたが、多くの発掘成果がまとまって展示され…

縄文ノート112 「縄文2021―東京に生きた縄文人―」から

12月1日、「奥の奥読み奥の細道」(島根日日新聞連載)のデジタル本出版に向けて、草加・南千住・深川の松尾芭蕉像4体の銅像撮影とともに、江戸東京博物館で「縄文2021―東京に生きた縄文人―」「ひきつがれる都市の記憶―江戸東京3万年史」を見てきました。…

縄文ノート111 9万年前の骨製銛からの魚介食文明論

1 9万年前の骨製の銛 人類進化関係の『別冊日経サイエンス』を図書館でまとめて借りたところ、1998年4月の122号の『DNAから見た生物進化』に、9万年前の骨製の銛がコンゴ民主共和国(ザイールは1971~97年の国名)のセムリキ川(エドワード湖から北に…

縄文ノート110 縄文社会研究会・東京の第2回例会

国際縄文学協会主催の今井一氏の「国民投票」の講演を聞きに行ったのですが、なんと、京大工学部建築学科西山研究室の大先輩の上田篤氏(当時、助教授)の講演が同時に行われたのです。その40年ぶりの偶然の出会いから私が上田さん主宰の縄文社会研究会に参…

縄文ノート109 日本列島そば好きラインー蕎麦と焼畑

私は小学校までは岡山、中高は姫路で育ちましたが「そば」を食べた記憶がなく、大学の京都、その後の奈良・大阪でもほとんど食べることはなく、埼玉に引っ越してから少しずつソバを食べるようになり、ソバを主に食べるようになったのはかなりたってからです…

縄文ノート108 吹きこぼれとポンガ食祭からの縄文農耕説

妻が午後の犬散歩中で近くの小学校の裏手でマテバシイ(ブナ科の常緑高木)の実が大量に落ちているのを見つけたので、翌朝の犬散歩の時に拾いに行き、炒って食べ、冷蔵庫に保管しておきました。 ウィキペディアは、マテバシイについて「炒って食べるとおいし…

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縄文ノート107 ドーパミンからの人類進化論―窮乏化進化か快適志向進化か

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの「終末論」や仏教の「末法論」、マルクス主義の「窮乏化革命論」などの影響かもしれませんが、サルは地球寒冷化による熱帯雨林の食料危機により、サバンナに出て二足歩行を始め、槍という石器道具を手に入れ、肉食に…

縄文ノート106 阿久尻遺跡の方形柱列建築の復元へ

私は建築の実施設計はやっていませんが、その前段階の建築基本計画(ニーズ調査・建築基本理念・基本方針・施設構成・規模・施設配置・アプローチ・環境景観・イメージ図など)や地区・地域・再開発計画はかなりやっており、阿久尻遺跡の方形柱列巨木建築の…

縄文ノート105 世界最古の阿久尻遺跡の方形巨木柱列群

阿久遺跡は6000~5500年前頃の世界最古の巨大な集合墓地の「環状列石」と神山天神信仰の「立石(金精)から蓼科山へ向かう石列」の祭祀遺跡であり、中ツ原遺跡の「蓼科山信仰の楼観拝殿と仮面の女神像(国宝)」と合わせて縄文ノート104で明らかにしました。 …