ヒナフキンの縄文ノート

スサノオ・大国主建国論から遡り、縄文人の社会、産業・生活・文化・宗教などの解明を目指します。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

縄文ノート71 古代奴隷制社会論

「日本文明論」に取り組んで感じるのは、マルクスを含めた白人至上主義・西洋中心主義の文明論が「ギリシア・ローマ文明→ヨーロッパ文明」の発展として世界史全体をゆがめ、大多数の「アフリカ・アジア・原アメリカ文明」を野蛮・未開とみなしてきた歪曲です…

縄文ノート70 縄文人のアフリカの2つのふるさと

「縄文ノート62(Ⅴ-6) 日本列島人のルーツは『アフリカ高地湖水地方』」では主に「母なる川・ナイル」源流域のルウェンゾリ山の麓の「アフリカ高地湖水地方」からの人類の拡散を述べましたが、その前のニジェール川流域でのY染色体Dグループの縄文人の誕…

縄文ノート69 丸と四角の文明論(竪穴式住居とストーンサークル)

私の子どもの頃には、日本の縄文時代は竪穴式住居、弥生時代は高床支持住居、前者は円形平面、後者は四角形平面で、前者は防寒・暴風の寒冷地仕様、後者は雨期などに増水する湿気の高い熱帯・亜熱帯仕様と習い、納得していました。 ところが、寒冷地の青森市…

縄文ノート68 旧石器人・中石器人は黒人

アメリカの「ホワイト・パワー」「ホワイトプライド」を掲げる白人至上主義者たちは、自らを角のついた兜をかぶるバイキングやキルトを履いたスコットランド人とみなしたがるようです。 アメリカが先頭に立って進めたグローバル経済化により不利益を被り、自…

縄文ノート67 海人(あま)か山人(やまと)か?

琉球を起点として対馬・壱岐に本拠地を移し、出雲を拠点として百余国の「委奴(いな)国」を建国した海人(あま)族のスサノオ・大国主建国論から私は縄文社会論に入り、「縄文人=海人族説」で縄文人の起源や文化・文明を追究してきました。―「『古事記』が指…

縄文ノート66 竹筏と「ノアの方舟」

昔、ある冤罪事件の再現実験で人間の視覚・聴覚の不思議さにびっくりしたことがあります。人の視覚は瞬時に望遠レンズ、広角レンズに切り替えて情報を絞り、広げて対象を見ることができ、聴覚も同じなのです。 これまでイネ科の「米」などの起源を書き、同じ…

縄文ノート65 旧石器人のルーツ

「スサノオ・大国主建国論」から縄文社会研究会に参加し、さらに日本列島人起源論にまで遡ってきました。 その方法論は、①縄文遺跡で発見されるヒョウタンやウリ、イネなどの起源、②魚介イモ雑穀食や粘々(ねばねば)食の起源、②「主語-目的語-動詞」言語…